hwb work diary 2009.10

10/11
来週はいよいよ展示会です。
展示会といって、派手なことはできませんが、実のある展示会にできそうです。
数点のみにしぼって製作した家具を眺め思ったことがあります。たぶん、きてくれた方は、僕と同じようなことを感じて頂けそうです。
それは、美しい物を見た時のなんともいえない「充実感」と、間違いないと思えた時に感じる「安心感」であります。

革やトウなどの魅力的な自然素材を使うことに意欲的に取り組んだおかげか、今まで以上に「私たちの生活」の深く重みのある部分を見れているような気がします。
たぶんですが、楽しいこともつらいことも、いろいろとある私たちの人生には、その心の「重み」みたいな安心感が必要なんだと最近強く思うようになりました。戻っていける精神的な重みです。

昔から伝わっている事や、昔から使われ続けていることなどの、「重み」です。「おばあちゃんがよくそう言っていたなあ」と思い出して、妙になんだか納得できるあの理由のない安心感です。たぶん、流行は逆に「軽やか」なんだと思います。それもスパイスとして生活にかかせませんが、使いつづける家具は違うと思います。

素材とデザインと仲良くできない時もあります。でも、仲良くできる時があるのです。

それでは、来週の木曜日から始まる展示会、楽しみにしていて下さい。




10/8
秋の夜長と言いますけれど、、。
子供が寝たので、少し自分の時間ができただけ。

今日、古くからの知人からご指摘をもらった。知人って言うけど自分の親ぐらいの年齢である。
僕が先生をしていた時の、同僚というか、、。彼は今も家具のデザインの先生である。
で、彼(Y氏)は、最近近くに引っ越してきたのだ。同じ町内じゃん!
何故かしら、きってもきれない関係というか、、妙な人だなあ、、。

僕の教え子も、数人独立して家具工房を始めたなんてこともチラホラ聞く。
しかも、一人は、僕の工房から徒歩5分くらいのところ。

たまに見かける。

そういえば、今日はコンビニで、近所の小学校や中学校が学級閉鎖したとインフルエンザの話題を耳した。
僕マスクしてる事が多いけど、予防です。

小さな子供がいる親としては、できれば、手洗いやマスクで予防してほしいと思います。
夜も寒くなったので、油断してると、寝冷してしまいますね。健康が何より基本ですから。

明日は、とう編みに行きます。とても、楽しみです。



10/8
  • そうそう、薪がたまってきた保管する場って油断すると、ごちゃごちゃになりますよねえ

    僕って、結構アバウトな性格だと思う。
    きちんとした人にあこがれた事もあるけど、何故か、とたんにゆるいゾーンができてしまう。

    きちんと引きだしを作っても、中はぐっちゃぐちゃになっていく。
    どうしたものか。


    ここ数日、展示会のことに集中していたけど、準備が整ってきたので、一段落。
    なので、今日は、依頼頂いているチェストの図面を進めた。
    来年の2月頃まで、家具の依頼はつまっている感じ。といっても、まだ余裕はあるけどね。



10/8
工房のトタン屋根が一枚、とばされてしまいました、、。
窓ガラスを養生したのは、無意味でした。恐るべし破壊力の台風でした。。早速、大家さんに連絡し、屋根の補修工事をお願いしました。危ないですので、他の部分のチェックもお願いするつもりです。

台風が過ぎた後の、さわやかな工房。

やっぱり気持ちがいい。




10/5
今日は休みなので、妻となっちゃんに会いに、かんなを連れて静岡へ。
今日は宿泊棟に泊まった。かんなは大喜び。旅行に来ている気分である。家族のことを考えていくと、宿泊棟という存在がかかせないという事ですね。ちなみに病棟でもお酒もOKだったみたいです。でもどんちゃんさわぎになったのか、今は禁止になったみたいです。僕は宿泊棟なので、ビールとつまみは持ち込みましたけど、、。

久しぶりのなっちゃん。最近は食欲旺盛で、それだけで、うれしいですね。最近、僕が話しかけると、クーンクーンと答えてくれます。「子犬かっ!」ってつっこんでしまいます。
宿泊棟の家具と床が残念です。でもそんなこと言ったら婦長さんに追い出されそうで、そんな事口が裂けても言えません。



いよいよ迫ってきた展示会。そろそろ作品も完成させたいとこ。完成はギリギリな感じになりそう。
作品はどれも、今回の展示会のために、アイデアを絞り出したっていう感じではなくって、いつもの自然なステップを少し深くした感じである。
家具作りを初めて15年になる訳だけど、家具と素材に魅了されはじめたあの日より、15年経過した今の方が、ますますその深みを知っている現実がある。僕の理想は高く、自分の作りたい家具はとっても手間がかかるし、高価なものになってしまう。普遍的で確かな存在なもの。
それでも、信じているものがあるので、進むことを決断した訳である。

今の僕にとっても魅力を感じるものを、作れればそれで良いと思っている。

展示会は本当にきっかけである。それだけに、今回の展示会を見て頂きたいと思っている。




10/2
とう編みday。ようするに一本づつ編み込んでいく。2本の間隔をあけ、2本並んでいるように編んでいくのだけど、地道な作業である。
たまたま、昨日は革をすいていたので、革の素材との違いを感じながら、とうを編んだ。木とは違うとっても魅力的な素材だし、それを活かしたデザインこそ本当に意味があると思う。

僕はそういう物作りにしか興味が持てない。手間がかかるけど、手間のかけがいがある。

展示会の時に触ってもらえるが、編み込まれて面になった「とう」はとてもソフトな質感である。テンションと表面のなめらかさが、独特な味わいとなっている。


もちろん、経年変化した後の色目や質感やしなやかさは、想像を超える美しさであることは知っている。
革も木もそうだが、自然素材って飴色に変化していく。酸化や油分によって、素材感が何十倍も出てくる。

自然の変化を全部が全部そのまま受け入れさせるには無理があるけど、生活に共存できるものは、てきるだけ取り入れたいと思っている僕でした。

プラスの面とマイナスの面を天秤にかけたとき、あきらかにプラスな部分が多い。ただ、マイナス面を排除できないだけである。そもそもマイナス面なのかさえ疑問である。たいしたことではない。答えは数十年後にわかる。

50年前の物を今でも使いつづけている自分を想像しながら僕は想像している。




10/1
展示会のDMが刷り上がってきたので、早速、発送します。
楽しみにお待ち下さい。

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