hwb work diary 2007.5
5/30
リビングチェスト。
ガラス待ち。
今回も、良い木柄だ。
イメージしたような品格にできた。自然素材だから、木柄や質はみな違うということから言えば、偶然の産物とも言えるが、
僕の仕事である。
必然である。
5/27
ナラ材が堅い。はカレーが辛いようなものだけど、それにしても、堅い。とくに、最近堅い。
堅さに負けて、鉋が躍ってしまう程だ。無垢材の仕事は大変だ。
それでも、きちんと仕上げたい。
きちんと作っていくと、どうしても時間はかかる。
途中工程を省いたり、クオリティーを低くすれば、時間は短縮できる。
そうすれば、ラフな家具ができる。それはそれで、自然な風合いと感じる事はできる。
でもそれは僕らがやる事ではないと思う。
クオリティーが高まるのは結果であって、僕が大切に想っている部分は、経験しながら、自然に培ったルールである。これをしないと後悔するということも、これをしても報われないということも、こうすれば楽しめるということも、それぞれ知っている。
秩序がある。
これから先、そのルールは変ることは当然あるだろうが、木と作り手と物と使い手との関係の中で、秩序は大切にしていくだろう。
何の秩序というと難しいが、木で家具を作っていいという許しを、「大変だなあ〜」というような、その手間という工程を経て、得ているような、、、そんな感じである。
5/25 その素材
家具が好きだ。
なぜに家具が好きなのか?
まずは、人が仕事をするという事。
それは、靴や鞄などと同じように、手仕事を感じる事ができる。
そして使える道具であるという事。
そして年季が入れば、過ごしてきた時間を感じる事ができるし、、、自分の過去を捨てないところ。
スタイリングやクオリティーに懸命になりながらも、根本の部分は、それとは別にあって、心にくるのは、物と人との関係やその後の話の部分にあるんだな。僕の場合。
画像は、革をすく職人の手元。
5/20 ネットで
たまにインターネットで家具の注文を頂く。
何度も、メールでやりとりをさせて頂くが、納品した後や、その一年後や、また打ち合せ中など様々であるが、一度はお店に来て頂ける方が多いので、距離は感じない。
ネットで相談を頂いて、打ち合せは合って行なった。そんな方もいる。
打ち合せさせてもらった時の事をいろいろと思い出す。合って話すって事は、いい。
今、製作しているチェストもそうである。
5/18 トメ
トメ仕事。製作中の本棚+飾り棚はトメ仕事で箱を組んでいる。
ここで言うトメ仕事とは板組身合わさる部分を45°で加工し、組み立てることだ。
メリットは、それなりにある。
でも手間もかかるが、最近はずいぶん慣れたものだ。それでも頻繁にやるもんでもない。
5/15 安曇野へ
ゴールデンウィークの賑わいも終わった長野県に出かけた。
名古屋とは違い、土地が広い。
見に行きたかったギャラリーやお店を巡る。
実際行って、実物を見るとがっくりくる事が多いのは、僕の理想が高いからなのか。
仕事っぷりが伝わってこないというか、、、。
中には流石だなあって感じるところもあるが、何となく思うのは、
おしゃれっ、、、そういうのはもういい。
もっと、人に近くて暖かくて悲しくてそんなものが、そばにいて欲しい。
5/13 ナラ材
ナラ材は、経年変化具合がたまらない。
「ナラ材は」というか、「ナラ材も」である。
常に好きで入れるというのも、ホントびっくりである。
僕が木が好きというのもあるけど、おそらく、好きでいさせてくれる木の奥深さの方が遥かに上である。
5/11 ミーティング
夕方から、家具好きによる家具好きのためのミーティングを行なった。2回目からは、ケイコも参加。さらに新しいスタッフも加わり、5人での家具ミーティングである。
しばらくのテーマは食器棚である。オーダーメイドでリクエストが多い事柄などを思い浮かべながら、同時にそれらを全部忘れ違った視点で、「らしく」真剣に考えている。
「作ってみたい事」と、「良いもの」の着地点はわりと近いかもしれないと感じている。
あったらいいな、でもないんだよなあ、、、と思ってきた事を、実際に現実的に考えていく。と、それらが存在していない理由などを理解してしまったり、理解したくなかったり。
僕は朝目が覚めると、家具の事を考えているタイプである。ボーとしながら、作ってみたい形や、アレンジしたい素材や、前に立ってみたい大きさの家具なんかを想像している。
これが結構役に立つことが多い。
ボーとしながらひらめくんだな。
3回目のミーティングでは、取り入れた機能(引き出しやトビラ)によって、その家具がどういう時間を過ごすような道具になるのか、や、現実的な食器棚サイズを考えるものの、なんだか、それだけでは違うような気がして止まない。
使いやすい事を求める以上に、使うとうれしくなるものにしたい訳である。
使っているのを想像するのが楽しいというか、、。
生活のシーンで、脳の気持ちのいい部分を刺激できるようなもの?
もう少し情緒的な部分で人に近い存在であって欲しく、結局のところ様々なシーンを思い浮かべ、感情移入できるような家具作りをする事だけは間違いなさそうである。
使う道具としての機能美はもちろん大切にする。存在の美や想像の美。それらが作り出す空気感は、はっきりとしたものではないけども、これからの季節の木々の新緑や森の空気はやっぱり気持ちよく、想像しただけで僕らを癒してくれる。
そういう存在。
5/9 取り付け
栗のキッチン家具を取り付けに。新人の2人とソウタ、要するに4人で搬入した。
搬入さえすれば、2人で取り付けできてしまうが、勉強のためである。
なんとなくいい空気で仕事ができているので、余計な事に気を使う事もなく、増々いい家具作りに挑戦できそうである。
今日は、暑かった。
今年は、暑い暑い、夏になるんだろうなあ。
5/8 リビングチェスト
って言う名前をつけているオリジナル家具がある。(ホームページでは紹介していない。)ず〜とお店に展示してあるが、あまり注目されない存在である。注目されないけど、実はお気に入り。
使い方しだいで、いい雰囲気を作ってくれる。主役は収納する私的なカメラや木彫りのキリンとかである。
大切にしたい小物ってある。誰かに見せたくて並べる訳でなく、何と言うか、、、自分とのちょうどいい距離にいて欲しいような。
そういう境界ってあるとうれしくない? と、思う。
注目されないはずのこの家具が、最近なんとなく注目されている訳で、木彫りのキリンなどを持っている人が多いのかなあ?とうれしくなる。
ナラ材で、リビングチェスト(セミオーダー依頼)を作っている。この家具には、背板の木柄がとても大切で、結構な魂を使った。
5/7 お出かけ
今日は週に一度の休みの日なので、アンティークの家具を見に出かけた。
ナラ材で作られたものが多く、その経年変化のさまには改めて感動をした。
反っているところは反っているし、割れているところは割れているし、木の家具らしく変化をしている。
時間の蓄積を感じると、細かい事は気にならなくなってくる。
もちろん、職人はベストをつくして、木素材の専門加工を施してある。
結局、できたばかりの新しいときは一瞬で、そこに焦点をしぼっての物作りではないと思う訳だ、僕らの物作りは。
そういう確信的な事に触れれると、迷いがなくなり道が開けていく。
5/5 下駄箱
昨日、下駄箱を納品した。
壁に固定。
クルミの框トビラである。もうそれだけで、十分素敵である。
もちろん、トビラの大きさ、枚数、框の幅などなどは、いつも慎重に検討している。
バランスのいい普通なものって結構ないような気がする。
やっぱりバランスのいい構成は、必要以上に目立たなくて良いよ。
5/4 ガラス
ワイドチェストを納品に行く。
ドレッサーに再会。
収納って素敵だ。
5/2 穏やかな午後
工房で仕事をしていると、「すみませ〜ん」とお客さんが来られることがある。
油断している状態での来店は、それはそれで結構うれしい。
「土、日以外はお店は閉めているんです〜」「何も用意していませんけど、どうぞゆっくりご覧下さい。工房で作業していますので、何かあれば声をかけて下さいね」と。
店内を明るくして、工房に入り、家具を作る僕。
5/1 芝、大好きである
ゴールデンウィークはいつもどうり仕事をする。盆と正月は長期休暇をとるけど、それ以外はあまりペースを崩さないようにしている。
週に1日程度休み、仕事以外の事ができれば結構良い状態で保てる。
今週の休みは、森林公園で遊んだ。
小さい頃から慣れ親しんでいる巨大な公園である。ホントに森林なのである。
芝生のうえで食べる昼ご飯にハンバーガーと、なんとなくカメラを持って。
かなり素敵な公園である。
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